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外科

外科概要

当院では一昨年まで診療科としての外科部門がなく、小手術を除いて外科手術が行われていませんでしたが、昨年4月副院長・外科部長の鈴木英之が総合診療部の外科部門に常勤医師として赴任し、地域の外科手術需要に安全・確実に対応できるよう準備を進めてまいりました。本年4月からは新たに2名の外科常勤医師を迎え、本格的に外科手術を行う体制が整いましたのでその診療内容についてご紹介いたします。

対象疾患

１）一般消化器疾患

昨今増加傾向の逆流性食道炎、過敏性腸症候群、食物アレルギー、ピロリ菌感染症や胃・十二指腸潰瘍、また診断はわからないけど胃腸の調子が悪いといったお悩みの患者さんにも対応します。

２）各種消化器がん

胃腸の調子が悪い、腹痛・背部痛が持続している、食欲がない、便通が良くない、最近体重が減少した、検診でがんが疑われた、他院でがんと診断された、がん年齢になったので調べてほしいなどという需要に幅広く対応します。

３）炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎、クローン病）

近年わが国で急激に増加している疾患ですが、まだ患者さんへの認知度は低く、気が付かないうちに重症化することも稀ではありませんので、下痢、腹痛、血便などの症状にお気付きになったらまずはご相談においでください。

４）肛門疾患

痔核（イボ痔）、裂肛（切れ痔）、ポリープ、痔瘻、肛門周囲膿瘍、脱肛、直腸脱、肛門狭窄などに対して症状に合わせて内科的・内視鏡的・外科的治療を行います。そのほか慢性便秘、排便困難、便失禁などにお悩みの患者さんもご相談ください。

５）救急疾患

急性虫垂炎、腸閉塞、腹膜炎など緊急対応を要する疾患に対して緊急入院治療、必要に応じて緊急手術に対応します。

診療内容

１）消化器疾患診断

上部消化管内視鏡検査（胃カメラ）、下部消化管内視鏡検査（大腸カメラ）：ご希望に応じて苦痛の少ない経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した麻酔下検査も可能です。CT検査、MRI検査、超音波検査による画像診断も随時（当日検査も）可能です。

２）内視鏡治療

胃・大腸の良性ポリープや条件を満たした早期がんは内視鏡的に切除いたします。（数日間の入院を要することもあります。）消化管出血に対する緊急止血処置：潰瘍や腫瘍からの出血に迅速に対応します。

３）外科手術

各種消化器手術、ヘルニア手術、肛門疾患手術に対応します。可能な限り低侵襲な腹腔鏡手術を行います。急性虫垂炎や腸閉塞、腹膜炎などに対しては緊急手術を行います。

４）薬物治療

抗がん剤治療：主に消化器癌に対する抗がん剤治療を外来・入院で行います。

炎症性腸疾患に対する特殊治療：内服薬治療以外にも血球除去療法、分子標的薬治療（注射・内服）などの高度個別化治療に対応します。

５）ストーマケア

人工肛門に纏わるお悩みをお持ちの方に適切な治療・アドバイスを提供します。

６）緩和治療

疼痛緩和のみならずあらゆる身体的・精神的苦痛に対応します。ご希望に応じて在宅医療や専門施設への紹介も行います。

スタッフ情報

外科系施設認定状況（2024/4/1現在）